2020.12.2617:42
シングル「みたり」 | みたり
作詞/作曲:田村晴信 編曲:171
リアリズムと趣の合間
走ってみたり振り返ってみたり
今日はこんな柄にない歌を
歌ってみたりバカにしてみたり
道すがら 自暴自棄
やけくそな夜を明かし
なるようになってたり
どいつもこいつもみんな嘘くさいセリフばかり
なじんでたいつもの場所もしっくりこなくなってみたり
昔ずっと眺めてた写真
スマホ壊れて消えてしまったな
合理主義と衝動の合間
今日もつまり何もしないまま
道すがら 歩むたび
また何か 見つけたり
また何か 忘れたり
あちこち見渡してみても分からないことばかり
何気なく拾ったモノを捨てれなくなってみたり
道すがらこの街も寂しさに色づいて
オレはまた懲りもせずアホくさい夢をみたり
今更ずいぶん前の探しモノ見つけたり
見下してたやつの気持ちも今更分かってきたり
今日はウソくさいセリフも信じたくなってみたり
曲の製作時の話や、PVなんかについては上記の「みたり PV」を参照されたし。
私達がサブスクの配信に利用しているサービス・Tunecoreがシングル無料配信キャンペーンをやっていたので、レコーディングに時間がかかっている負い目もあって先にこの曲だけを配信することにした。リンクはこちら。
Tunecoreのシステム上「シングル」とは一曲だけしか配信できないので、カップリング等をつけれなかったのは残念。タダだから文句は言わない。
PVを3曲あげてから結構時間たったけど、現時点でちゃんと歌までレコーディングが完了していたのは「暮らし」「六甲CITY」「みたり」と「???(まだヒミツ ライブでもまだやってない 追記:ピストルズです)」の4曲だけ。
eo Music Tryには「暮らし」を出していたので、もし受かってたら「暮らし」を配信する予定だったのだが、落ちたので(怒)、バンド内で話し合った結果「みたり」を出すことにした。
「六甲CITY」と「みたり」はサブスクに出してくれとの要望が特に多く、ワタシ的にも結構迷ったのだが、六甲CITYはアルバムリリースまで取っておくことにした。
レコーディングはいつも通り246WESTさんの8stでセルフRECサービスを利用した一発ドリ。
「飽き性」と「暮らし」「六甲CITY」のギターレコーディングに非常に不満が残っていたので、今回は結構ギターのトーンにこだわって録ってみた。
右チャンネルのギターが一発ドリ時のテイクだが、今回は試験的にギターアンプをAudio-technicaのAT4050で録って、SM57と混ぜている。
前回まではShure SM57とBETA52A、Sennheiserのe906を使っていた。が、マイクの音質もそうなのだが、どうも246WESTさんの8st常設キャビネットは音量を上げたときに音が割れやすいし、変な音になる。
今回は妥協したくなかったので、別の1960Aと交換してもらった。そしたら、57だけでもめちゃくちゃいい音で録れてしまったので、AT4050は実はちょっとだけしかミックスしていない笑
右チャンネルはGibson Les Paul StudioのフロントPUのボリュームを絞って作ったクランチなのだが、なんだか生で聴いているよりジャキジャキ感に欠けていたので、前半部は左チャンネルにテレキャスターをオーバーダビングした。
テレキャスター、と言っても、大学の友人からタダで貰い受けたプレイテックのテレキャス(新品7000円)をベリンガーで歪ませて家でLINE録音しただけだ笑
アンシミュすら通していないが、ハッキリ言ってGibson×ビンテージマーシャルの右チャンネルより良い音で録れている。それはそれで悔しい。
実はこの曲、できたての頃のライブではこのプレテクで演奏していた。その時期は「エネルギー不足」なんかもコレでやっていたのだが、BIG MUFFを踏んだときのパワフルさが足りないのと、低音がボワつくのとでいつものレスポールに戻した。
これは別にプレテクだからどうという話ではなくて、私はへんてこなセッティングのへんてこなレスポールを長年使ってきたせいで、他のギターでうまく音作りができないというだけの話……。
メキシコの上位ラインのストラトや、90年代のギブソンのフライングVなんかも偶にサブギターで持っていくのだが、同じ問題が起こる。というか、正直今までサブで持っていったギターの中ではこのプレイテックがダントツで使いやすかった笑
まぁ安ギターを持ってる人にしかわからない「安ギターの音」はガンガンにするし、「安ギターの弾きにくさ」はある。手放しに他人にオススメはできないけれど、でも、なんていうか、安ギターの音って「生まれて初めてギターを買ったときの衝動」をほんの少しだけ残している。と思う。
「生まれて初めて100Wのマーシャルにプラグインしたときの衝動」を手応えとして両腕に感じる。
目を瞑ってヘッドホンに耳を傾ければ、中学をサボって母親のPCで見たモンタレーポップフェスのJimi Hendrixが、フジロック'98のTMGEが、眼前に蘇る。
エレキギターって、それが全てだと思う。
そういう、安ギターの魔力に取り憑かれた人間からすると、ステージ上で輝く「Playtech」のロゴマークは、そこらのハイエンドメーカーなんか塵と消し飛ばす威圧感を放っているのだ。パンクロックの輝き、ここにあり!
何の話やねん。まあ、レコーディングがんばります!
2020年12月26日 文責:田村晴信