2021.04.1417:46
そのあとの追加ビデオ | まどのそと PV
歌詞は割愛。
曲自体に関しても、『近況報告』の方の雑記で詳しく書こうと思う。
今回は有名なフリーソフト、Blenderを使って3DCGに挑戦してみた。
と、いうのも。
私(田村)の大学の先輩が3DCGを使ったPVを昨年末にアップロードしていて、私はこのビデオと音楽に凄まじい衝撃を受けた笑
この、なんとも言えないB級感、類まれなる歌唱力と絶妙なセンスによって織りなされたコミカルでポップな曲調と、ミスマッチなほど攻撃的なリリック。
ひと目見たときから私はこのビデオに惚れ込んでしまい、その日一日で何十回もリピート再生したせいで、夢にまで出てきたほどだ笑
まぁとにかく、このビデオをみて私は圧倒的な敗北を感じた。
生兵法で大怪我しっぱなしのDIY王(自称)こと私だが、ビデオメイキングに関しては自分のセンスと技術にある程度の自信を持っていた。
自信とプライドは砂上の楼閣と崩れ去り、闘志に火がついた私はBlenderをダウンロードし、穀潰しの身分を生かしてレコーディング作業の合間に地獄のような修業の日々を送った。。。
まず習作として制作したのは実は後述の20th Century Foxのパロディビデオの方。
まだその段階ではなにもない背景に171のロゴをおいただけの簡素なビデオだったが、バンドメンバーに見せてみたところ、得意の爆音ミックスも相まって評判は上々。
勢いに乗ってBlenderの制覇を目指した私は、3DCGで一曲フルのPVを作成するというハードルを自らに課し、2月頭くらいから制作に取り掛かった。
PVにする曲は別になんでもよかったのだが、『近況報告』(ちょうどこの頃アルバムタイトルが決定した)収録曲のうち、当時公開していた『暮らし』『六甲CITY』『みたり』はどれもメジャーキーの明るめのナンバーだったため、そろそろマイナーキーのカッコいい系、要するに『飽き性』っぽい曲を出しておきたいということで、レコーディングの進捗状況を鑑みて『まどのそと』に白羽の矢がたった。
数日間バイト中などに瞑想し、大体の構想とカット割、ストーリーなどを頭の中に作成した私だったが、はじめはキャラだけ自分で作って背景素材や車、舞台などはネット上のフリー素材を活用するつもりだった。
しかしどうにも丁度いい素材がないというか、どうやら自分である程度イジる前提で作られている素材ばかりだったので、ソフトの練習も兼ねてとりあえずパッソくんをフルスクラッチした。
これがなかなかの難作業で、当時の私は本当に何度挫折したくなったことかわからない笑
結局なんかユルい仕上がりになってしまったのだが、オリジナルのパッソくん(我々の機材車、というかモリモリの車)の小キズも再現できて実に満足。
171のメンバー役として登場してもらった3人について。
171のPVで大もりあがりくん : モリモリ
イマイチよくわからない概念解決ちゃん : 田村晴信
卓設営丸わかりくん : カナ
とクレジットしてある。
なぜか私は昔から1つ目のキャラを描くのが好きだったので、彼らの原型は私の幼少期にまで遡るのだが、一部の人はご存知のように、解決ちゃんと丸わかりくんに関しては、私が大学の軽音部で作成した機材教育用冊子において、解説役として登場させたキャラクターだ。ちなみに当時の丸わかりくんはスーツを着ていて、下半身が履帯だった。
そんな経緯で初出はおそらく4年ほど前なのだが、いつの間にか私のマスコットキャラ化していき、色んなところに彼らのイラストを書いていくうちにデフォルメが重ねられ、大体「うさぎ(解決ちゃん)」と「ネコ(丸わかりくん)」と「クマ」の3匹が定常メンバーになっていったのだが、 友人たちからも熱い人気を誇っていた?ので、今回3Dモデル化することにした。
パッソくんよりは幾分か簡単なモデリングだったので、プロトタイプの解決ちゃんをもとに色々弄って、171のメンバーっぽい役作りをしてもらった。
長らく名前のなかったクマくんにも名前をつけることになったのだが、ココは解決ちゃんと丸わかりくんの命名ルールに従って、めでたく『171のPVで大もりあがりくん』、略してもりあがりくんがこの度爆誕したという次第である。
なかなか良い感じに各々の性格を反映している、なかなか満足な仕上がりだ。
なんだかんだでユルいキャラクターを量産してしまい、巷のフリー素材ではなんだかミスマッチな感じになりそうだったので、結局ビル街、高架道路、ビッグマフ&ラットに至るまで全部1からフルスクラッチする羽目になった笑
現実の国道171号線にも片側2車線の高架道路区間はあるが、この高架道路のモデルは完全に国道43号上を走る阪神高速である。どうでもいいけど。
ビッグマフとラットに関しては、暗くて結局ビデオではよく見えないのだが、ちゃんと私とカナのレコーディング時のセッティングに合わせてノブを回してある笑
長くなってしまったが、何を伝えたいかというと、ニート生活がどうこうという以前に私はとんでもない暇人で、暇人と呼ばれるためならいかなる努力も惜しまない、ということだ。
基本的にDIY技術というものは、金欠と暇の相互作用によって培われていくのである。