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2021.04.1417:49

そのあとの追加ビデオ | 近況報告 PV

前述したように、制作に取り掛かったのは「まどのそと」のPVよりこちらが先で、プロトタイプは実は1月には既に出来上がっていた。

というか、このビデオの構想を私は『飽き性』リリース時くらいから練り始めていた笑
アルバムPVのためにアルバムをつくったようなものである。

序盤の3DCGは言わずもがな、20th Century Foxのアレ。
1月にほぼ完成形まで作ったビデオをこの度再編集するにあたって、171th Century Foxビルは「まどのそと」のバーチャル六甲CITYに配置し、例の3人とパッソくんにも登場してもらった。

よく楽器の試奏動画なんかをみていると、有名な曲のフレーズをちょっともじったみたいなフレーズを奏者が弾いている。
というのも、Fuzz Faceの試奏となれば視聴者は「ジミヘンの音が出るかどうか」を確認するために見ているし、パッド系のシンセを前にしたキーボディストは皆、Van Halenの「JUMP」を弾きたいのだ。
でもちょっと著作権的に気になる、という感じで、出だしこそ原曲通りだが途中からちょっとヘンテコな方向に行ってしまう、「名曲のパチもん」が試奏動画においてはよく生み出されている。
私はB級音楽というものを愛してやまない。そのうちの一つがこの、「ジェネリック名曲」だ。
ワタシがわざわざ一曲打ち込んでまで20th Century Foxのパチもんを作った背景には、実はこういう思想があったりする。

お次はレコーディングの背景と我々の思想について語るセクション。我々、というかほぼ私個人だが、、、。
このインストは私が昨年末にヒップホップにハマりはじめて作ったループ。なかなかいいでしょ。ここで『近況報告』の収録曲ではなく、この曲を採用したのには実はバンドとしての目論見があるのだが、、、それは3rdアルバムくらいまでお預けとさせていただきたい。

ここのビデオの質感とイギリス英語だが、これは何を隠そう、Sex Pistolsのドキュメンタリー映画、『No Future』の冒頭からかなり着想を得た。
イギリス英語は彼らへの餞というか、敬愛の印というか、、、。
本当はNatural Readersというソフトウェアに、年をとってからのジョン・ライドンのこの語り口に非常にそっくり な「John」という声が、収録されていたのでそれを使いたかったのだが、ライセンス関係の問題で断念した。
ビデオ内で私が使った女声は、Balabolkaというフリーソフトを使って抽出した、マイクロソフトにデフォルトで入っている合成音声である。要は、視覚障害の人とかのための読み上げ機能用音声だ。
まぁイギリス英語音声はデフォでは入ってなかったから新しくダウンロードしたけど。

私は気が向いたときに171のビデオに自己満足の英語字幕をつけているが、これがなかなか面倒くさい。ならハナから入れてしまおう、という目論見もあった。
冒頭で流れる演奏シーンは『六甲CITY』PV撮影時のもの、つづいて流れる車窓は、私の当時の彼女(破局済み★)に会いに行った帰りの高速バス、確か多摩川を越えて神奈川県に入ったあたりの街並み。

お次のかわいいお魚は、尼崎toraの近くの商店街にある謎のマスコット笑
私とカナはこの哀れなオサカナくんを痛く気に入って、ずっとパシャパシャ写真を撮っていた。
お次の暗い映像、実はeo Music Tryのパンフレットを炭火コンロに入れて燃やしている。もちろん、二次審査に落ちたことへの逆恨みだ。この翌日、隣人から苦情が殺到する。

そこからの数カットはすべてレコーディング時のもの。ちなみにカナが歌っているのは『梔子のミルク』。
『まどのそと』のBlender編集画面を挟んで、この『極左100番』という強烈な該当広告も、阪神尼崎駅前のものだ。これは2020年の12月30日、toraに行った日に撮ったもので、当時結構コロナ感染者数が絶望的に右肩上がりな時期だったのだが、行政が出してる広告にも関わらず、マジでコロナとなんの関係もない不穏なメッセージばっかり表示していて面白かった。

お次は同じく、12月に高校の後輩が企画してくれた、私とモリモリの出身高校軽音楽部の身内ライブ的なやつの映像。アンコールまでもらってしまって、感無量のライブであった。

『梔子のミルク』のレコーディング風景を挟んで、この美しい六甲の朝焼けは私の下宿先からの眺めだ。その気になればマジで住所が特定できるので、私が退去してからにしてね。
実はこの映像は一昨年の10月くらい、懐古のPVを撮影する企画が進行していた際、こういうシーンが欲しかったのでそのロケハンというか、試しに撮ってみた映像。なので全然このアルバムとは関係がない笑
まぁしかし、この時期の私はすべての人間関係に絶望しており、かつてないほど壊滅的な精神状態であったことを克明に記憶している。当時の苦しみから今作の曲を書いたと言っても過言ではないので、あながち無関係ではないかもしれない。
別に早起きしてとりなおしても良かったのだが、精神状態が壊滅的な人間が撮影した映像というのは、精神状態が壊滅的な人間が撮影した映像にしかない’’貫禄’’がある。あえてこのままにしておいた。

ここからの曲ダイジェスト部分、これはもう完全に、梨本うい氏のアルバム『まどのそと』のデモ動画のパクリである。くそかっけえなこれ
何を隠そう『まどのそと』の『まどのそと』はこの『まどのそと』だし。。。

長くなってしまったしいい加減眠いのでここからは流すが、最後に出てくる英語字幕、無茶苦茶だから間違い探ししてみてね。ではおやすみなさい

2021年4月14日 文責:田村晴信

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