2021.04.2318:12
近況報告 | 暮らし
作詞/作曲:田村晴信 編曲:171
酔いどれこの街でふらつき歩き出す
何かまたもう少しで忘れてく気がして
ときたま何もかもメチャクチャな日があるもんで
どれだけもがいても逃げきれないコトもあって
通りすがりにすれ違う場所で
永遠ばかり求めつづけて
ビル風どこか遠く
この街を吹き抜ける
時はすぎゆき暮らしに紛れ
記憶も色も溶けて流れる
こうして去りし日を求めてみたところで
この街はまた今日も変わらず日々をゆく
通りすがりにすれ違う人と
束の間の日々を分かち続けて
コンビニ ネオンサイン
この街を染め上げる
夢はすぎゆき暮らしに紛れ
吐く息ごとに溶けて流れる
道端ビル風吹き抜けて
人々がこの街を染め上げる
時はすぎゆき霞と消えて
面影だけがまぶたに宿る
夢はすぎゆき彼方へ散って
残り香だけが暮らしに宿る
酔いどれこの街でふらつき立ち止まる
何かまたもう少しで思い出す気がして
eo Music Tryのエントリー曲。
アルバム制作初期の自信作であった。
この曲を作ったのは去年の5月くらい、朝食を食べながらアマプラで見たドラマ『相棒』のあるエピソードに感激して朝っぱらから作った曲である笑
曲の雰囲気は、その回のジャズ喫茶のシーンで流れていたピアノワルツから着想をもらった。
私は基本的に夜にしか曲を作らないので、朝に作れたのは非常に新鮮。
そんなこんなで元々はギターじゃなくてピアノを弾こうと思って作った曲であった。
最終的に、ピアノで弾くには些か激しすぎる曲になってしまったが……
最初の弾き語り部のF△を妙なボイシングで押さえているのは、ピアノを意識して作曲した名残である。曲自体はギターで作ったが。
PV版から歌詞は若干書き直し、ギターも録音しなおした。六甲シティ同様、ベースとドラムはPVのときの1発録音テイクそのままである。
eo Music Tryに出した音源はギターも歌も全て再録したものを使用していたが、今回のミックスでは六甲シティ同様ギターソロのみPVのときのテイクをそのまま使うことにした。
ちなみに、大サビの「吹き抜けーてー」も実は1発録音の際のボーカルテイクをパンチインしている。
ギターを後付録音する際はいつもBOSSのST-2からオーディオインターフェースに直差ししているのだが、この曲と六甲シティに関してはマイクの実験も兼ねて、珍しくスタジオでアンプからマイク録音している。ここら辺は使用機材の項で詳しく書くことにする。