2023.05.0919:50
マイ セカンド カー | インターセクション
作詞/作曲:田村晴信/カナ
編曲:171
ターミナル駅 人混みの中
身を委ねてる
足早に過ぎ去る人波に
上手く馴染んでる
いつも苦心した意固地な優しさは
あなたに言わせれば
正しぶりたくて押しつけていただけ
それじゃ嫌なのね
俺はいつもの場所を
ぐるぐるパトロール中
そろそろこっから連れ出して
なんだか全てをほっぽって
ここから逃げ出したい
逃げ出したい
誰にもわからない場所へ
誰1人わからない理由で
違和感を見つけて心が剥がれてくよな 瞬間を見つめて二人の不可能さを識る
素直に喋れないのを言い訳にするのは かなり微妙じゃない?
決まりきった中から選びたい 裏切られたら…
その目を真っ直ぐ見ることができない…でもここから私を連れ出して
近づくほどピントがずれてく
それでも ほんの少し分かり合えたなら
遠くまで行けるのかな
ターミナル駅 人混みの中
違和感を見つけて心が
剥がれてくのを待っていたくない / 誰かが来るのを待っていたい
もう少し試したい
今すぐ
全てをほっぽって ここから逃げ出したい 逃げ出したい
近づくほどピントがずれてく
君にもわからない場所へ 僕らの感情にはきっと
それでもほんの少し分かり合えたなら
遠くまで行けるはず
探してみても理由なんかない
離れてみてもぼやけて見えない
僕らの答えを一度捨てにいこうよ
僕らの答え持ち寄って話をしようよ
目的地探して
やばい!タイムカプセルで書きすぎた!
サラッと行きたいです。
私はツインボーカルのバンドが好き。
異なる音楽性や思想を持った人間がたまたま集まって音楽をやっているのがロックバンドの魅力だと思っているが、その極地がツインボーカルだと思う。
ので、アルバムに1曲はデュエット曲を入れてきた。
今までのデュエット曲は、エモの押し売りばかりだったので笑、今回はカッコいい曲にしたいと思っていた。
制作のコンセプトは「ライブの1曲目に持ってこれるデュエット曲」
音楽的に意識したのはレッチリのParallel Universe、N'夙川BOYSの24hour、弱虫倶楽部のpunk cat a go go、System Of A Down、フランツフェルディナンドなど…。
今回のアルバム制作は、当初から厳しいスケジューリングが確定していた。
中でもカナボーカル曲の制作には時間がかかりそうだったので、「収録できなくてもよし、カナが書いてもよし、俺が全編歌ってもよし」と思い、1番のみ歌を入れた状態でDEMOを作った曲。
結果的に、最後の最後まで私はこの曲に悩まされることとなった笑
最初に思いついたベースリフがマンウィズのFLY AGAINだと制作途中で気付き、DEMO完成直前に急遽ベースラインのみ適当なものに差し替えた。
Cメロ直前の三連符もどきのキメとかは、FLY AGAINの名残です。
制作当時我々は弱虫倶楽部さんにどハマりしていたので、『punk cat a go go』みたいな16分で畳み掛けるサビを用意していたが、この猿真似が全くうまくいかず笑
完成系が全く見えないまま楽器のレコーディングのみ済ませて、「制作が間に合えば収録しよう」という方針になった。これが良くなかった笑
結果的に、「ここまでに完成してなかったら収録は見送ろう」と決めていた細かな期限を全て「あとちょっと…!」て感じで半端にオーバーしたため、撤退の判断に失敗し、完成させる羽目になった笑
スタジオに入ってボーカルRECをしながらその場でメロディと歌詞を決めていくという、極めて非効率的な方法で作られた曲である。
本来は3/26にREC完了予定だったが間に合わず、4/1のライブのリハ前にRECを設定するも録りきれず、リハと本番の間でもう一度スタジオを抑えてREC→スタジオ練習→ライブのリハ→REC→ライブ本番という限界スケジュールをねじこんだが録りきれず、結局平日の仕事終わりに集合してようやくカナパートが完成した。
元々大サビは私とカナが全く別々に作ったメロディを無関係に歌うつもりだったが、本当に無関係に作ったらカオスすぎたので、カナパートが完成してから全てカナメロに合わせてはるぽんメロディと歌詞を作り直す羽目になった。家で作ればいいものを何故か1人スタジオで笑
そんなこんなで、最後の最後の田村ボーカルRECまで完成系が見積もれなかった曲だが、当初の想定よりずっといい曲になったと思う。
私自身、完成するまではもっとスベッた曲になるとしか思えず、この曲の制作とRECに時間を割くことが中々しんどかったのだが笑、頑張った甲斐はあったなぁ。
軽くトラウマになっているので、半年くらいこの曲のリフを聴きたくないけれども笑
今となっては我々の新境地というか、バンドとしての自信作のひとつになったと思う。
限界制作スケジュールでもがき苦しむ中、やけくそでリトルカブの歌詞から拝借した「目的地」という言葉が、このアルバムのテーマに定まった曲でもある。
2023年5月9日 タムラ