2023.07.2519:52
マイ セカンド カー | インターネットを憎まないで
作詞/作曲:田村晴信 編曲:171
君はインターネットが嫌い
多分本当に嫌いなのは僕のこと
僕は君のことが好き
だからインターネットも好き
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悪質な何かしら
今日は何を君と見よう?
ふたりどこへ行こう?
みんなインターネットが嫌い
多分本当は世界全てが気に食わない
僕はみんなのことが好き
だからインターネットも好き
身の回りの許せないこと
とよく似ている何かを
見つけては 探しては
イライラの渦の中
それだけが全てじゃないと
君も分かってるだろう?
僕は君のことが好き
ふたり笑って過ごしたい
君と世界を歩みたい、だから
君とインターネットがしたい
みんなインターネットを信じ
裏切られたと涙する
僕は誰も信じちゃいない、でも
君とインターネットがしたい
みんなインターネットが下手
自分のことが嫌いだから
僕もインターネットが下手
自分のことが好きだから
僕は僕のことが好き
ひとりの夜も悪くない、ただ
孤独は君と見つめたい、だから
君といっぱいHがしたい
僕ら道を分かつ日が来ても
僕はインターネットをするだろう
孤独な時にこそ この世界にもっと
しがみつきたいの
もしも僕を憎んでも
この世界を嫌わないで
もしも世界を憎んだら
君もインターネットにおいで
僕のことが嫌いでも
できるだけ世界を好きでいてね
僕のことを憎んでも
インターネットを憎まないで
ただできれば僕も嫌わないで
できれば僕も憎まないで
なるべく僕を嫌わないで
なるべく僕を憎まないで
とにかく僕を嫌わないで
「グレーゾーンの私たち」同様、ボーカルは全て再録した。
もっともこの曲に関してはlovecall収録バージョンに不満が残っており、純粋に録り直したかったという形。
近況報告を出した頃に、私のルーツofルーツである「あらいやかしこ」さんのイベントに呼んでいただき、これまたレジェンドボカロPのアゴアニキ氏が我々を見てくださっていた。(すごい話です)
終演後「サビのメロディもうひと押し欲しくなる」とアドバイスをいただき、痛いところを突かれたなぁと思った。
ポップなメロディが好きだし自分も作れると思っていたが、「ロックバンドはポップすぎなくてもいいか」という思想を言い訳として、手を抜いていた節がある。
その点やっぱりボーカロイドってのは、音楽に詳しくない人にターゲッティングした界隈であるし、なにより音源が99%の世界であるからして、「メロディ」にかける情熱とこだわりを話の節々から感じた。
その当時からこの曲の構想はあったので、せっかくインターネットの曲を作るならと、メロディのキャッチーさ/サビのわかりやすさには結構こだわって作った。
我々がバンドとして成長し、尖ってますアピールが不要になったこともあり、メロディのキャッチーさやポップさという部分は今作の大きなテーマとなった。
あれ?この話前にも書いたかな。書いたかも。書いてたらすみません、重要な話なんです。
lovecallを出して以降、この曲の歌詞はどういう意味?と結構聞かれた。
私としてはかなりストレートに書いたつもりだったので、意外だった。
なんというか……
誰かが世界への不平不満を述べているとき、「それ要するに俺の悪口ぢゃん!」と感じることがある。
この人の世界嫌いを俺が加速させているな、というタイミング。
そういう表に出さない不満は、やっかみだったり私に非のないことだったりが多いから、思い返すとムカついてくる笑
インターネットという場所にはその手の、直接言えない悪口が渦巻いているし、インターネット自体がみんなのサンドバッグでもある。
インターネットという場所はこの世界の複雑さを思い知らされる場でもあるが、私はそういう、世界の複雑さをこそ愛したいし、友達や恋人の中の複雑な部分をこそ愛したい。
自分の愛と怒りと冷たさをバリいい感じに織り交ぜられたと思う。
この曲のPVのアップロード予約を済ませたとき、「これでいつ死んでも大丈夫だ」と思った。
2023年7月25日 タムラ