2024.01.1520:02
マイ セカンド カー | アルバム制作に当たって
アルバム制作に当たって、を、制作期間から1年経って書いています。すみません。
このアルバムの第1回レコーディングが、初代機材車/モリカーのパッソくんの最後の仕事となった。
車を買った友達は今までに何人もいたが、同い年で車を買い替えたのはモリモリが初めてだった笑
自分はお金もまともに貯められていないのに。。。恥ずかしい限りである。
私は2023年にようやく車の免許を取り、途端に車の曲をたくさん作りたくなった笑
バカ丸出しである。
いやいやとはいえ、「ドライブチューンがほしい」というのは「近況報告」で実現できなかった、171の課題だった。
僕にとって。
近況報告のミックスがだんだん仕上がってきたある日、ライブかレコーディングかの帰り道、夜の43号線のパッソくんで「六甲シティ」を聴いた。
なんだかすごくドラムのミックスが上手く聞こえて、モリモリが「これ俺ドラム、タイトやな笑」と呟いていたのを覚えている。
ドライブチューンって難しいんだ、と私はそのとき思った。
曲も大事だし、演奏も大事。歌詞も大事。そしてミックスが、めちゃくちゃ大事。
次のアルバムは絶対、全曲ドライブチューンにしなくっちゃ…とそのときから心に決めていた。
まだまだ精進中です。
今作の制作はとにかく大変だった笑
大きく大変だったポイントは2つ。
レコ発のツアーを半年前には組んでいたので、スケジュールの遅延が許されなかったこと。
そして全員が社会人の状態で作る初めてのアルバムだったこと笑
モリモリは近況報告制作時には既に就職していたが、あのアルバム制作においてはほぼニート同然だった私の暇人さをかなり活かすことができていた。今作はそういうわけにも行かない…。
締め切り直前、全員次の日仕事の状態で深夜3時位まで通話しながら制作をしたりとか、本当、途中で171が爆発するかと思った笑
とにかくミックスに割ける時間がなくて、ドシロウトのわたしは大苦戦した。
本当に奥が深いし私は入り口にしか立っていないけれども、でもやっぱり自分でやってよかったなとも思う。
メンバーの総意として、2nd Albumの「近況報告」はまごうことなき自信作として完成した。
実際あのアルバムで私たちも大きな飛躍を遂げたし。
だからこそ私はアルバム制作中盤まで、近況報告を超えることができるのかがずっと不安だった。
結果的には、とてもとても、私達にとっては大満足のアルバムとなった。
本格的に名曲だけのアルバムを作れたし笑
舐達磨がインタビューで言っていた、「良い曲を作れば曲がどこまでも連れて行ってくれる」という言葉の意味がやっとイナイチにもわかってきたような気がする笑
少し踏み込んだ話をたまには書いてみる。
オリジナルアルバムを3枚出すって、ヤバい事態である。ピストルズなんか1枚しか出してないのに…笑
世の中アルバムを1枚も作ってないのに売れている人たちなんて山程いるわけで、自分たちと見比べてしまうようなときもあった。
このアルバムを作って、ツアーも回って、飛躍的にたくさんの人がイナイチを知ってくれた。
いつからか自分たちの曲を知っているお客さんがいて、このアルバムのツアーからは特に、自分たちの曲を歌ってくれる人がいたり、コピーしてくれる人がいたり、ライブがソールドアウトしたり。
バンドを始めたことに喉から手が出るほど望んでいた景色をたくさん見せてもらった。
もしかしたら今、バンドマンとして一番幸せな時間を過ごしているんじゃないかなんて思うようなライブもたくさん経験させてもらった。
だからこそ現状に甘えたくないなと思う。
これからも前を向いてというか…。胡散臭い言葉しか出てこないが笑
ここまで 無我夢中でやってこれたのはやっぱり、メンバー3人の共通認識として「バカほど売れたい」という気持ちがあったからだと思う笑
このアルバムでやり残したこともある、こんなこともやりたい、あんなこともやりたい、こんなバンドになりたい、たくさんある。
若い僕らには夢がある!
飽き性ができたとき、「これが新しい私達の門出になる」と思った。
近況報告ができたときもマイセカンドカーができたときも、「これが新しい私達のファーストアルバムになる」と思った。
次のアルバムができたときも、そう思うつもりです。
そのくらいいいアルバムです。マイセカンドカー!
2024年1月15日 タムラ