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2025.01.1611:55

Life Size Life | EIGHT BEAT SEASON

作詞作曲:田村 晴信 / 編曲:171

こもりっぱなしのこの部屋で
なんにもしてない夏がゆく
もじもじしてたら行き着く場所に
ずいぶん詳しくなってしまった

誰かの夏を羨んだままで
僕らの夏が終わる
あいつのための夏を見て
今年の夏が!

僕らの嫉妬と焦りをのせて
エイトビートは加速する
ぐるぐる誰かを探して彷徨い歩き
なんにもしてない夏がゆく

人気のないオフィス街を
包んだ夏の雨が
乾いたあとのビル風に
秋が目覚めた

自分の夏だけ見えないままで
僕らの夏が終わる
無慈悲なまでに平等に
今年の夏が終わる

夏を妬んで夏が終わる
夏を妬んで夏が終わる
夏を妬んで夏が終わる
ain't no cure for the summertime blues!



メンバーの中で夏が好きなのは私だけだし、この曲を作ったのは1月である。


かなりNumber Girlっぽい曲に仕上がったけれど、最初に意識していたのはザ・クロマニヨンズの「エイトビート」だった。

“ain't no cure for the summertime blues”はもちろん、Eddie CochranのSummertime Bluesからの引用。
本当は“There ain't no cure for the summertime blues”なのだけれども…。
英語において主語をカットするのってエグいのではとも思ったのだが、「There ain’t no」のThereに関してだけは省略している用例がめちゃくちゃあるので、そうさせていただいた…。
キッチリ訳すなら「夏の憂鬱に治療法はない」といったところ。
「Summertime Blues」はイヤイヤ働く遊びたい若者の、焦れったいひと夏をコミカルに描いた曲だけれども、やっぱりこの1文は時代や国境を超えた名セリフだし、コミックソングの枠を越えてロックスタンダードの立ち位置に収まっているのはこの1文あってこそだなぁと思う。ぜひ原曲も聴いてみてください。

大サビ前の「秋が目覚めた」は桑田佳祐氏の「波乗りジョニー」から引用させていただいた。
ぱっとみて「引用だ」ってわかる感じじゃないので、正直言ってあまりキレイな引用ではないのだけれども、「波乗りジョニー」のこの歌詞が自分の夏の過ごし方を形作ってきたので、どうしても入れたかった。
いっそタイトルを「波乗りジョニー」にすればよかったな…。

自分は本当に夏が大好きなので、冬の間はただただ黙って耐え忍んで暮らしているのだが、毎年夏になると夏アンチツイートでSNSが蹂躙されるので毎年さみしい気持ちになっている。

そういう人に限って、エッチな夏遊びを満喫していたりする。
悔しい。

こういう気持ちがこの世で一番情けない。
だから、若いうちにちゃんと曲にしておきたかった。

2025/1/16
文責:タムラ

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