2025.03.1920:35
LIFE WORK | Sunday Dreamers
Sunday Dreamers
作詞:田村 晴信
作曲:田村 晴信、171
編曲:171
今までずっと忘れてたこと
なぜだか急に思い出した
明日になれば忘れちゃうこと
今日のうちに抱きしめてたい
今でもずっと覚えてること
あの日の僕を作ってたもの
色あせてくれはしないんだろう
諦めたって ばてちゃったって
抱え切れないもの
こぼしながらここまできた
7日ぶんの夢に1日で走れ!
高速右車線埋めつくして
考えなしのSunday Drivers
ありきたりな目的地にむかって
見たい場所 見たい物
手に余るほどあるなら
やるときゃやらなきゃSunday Dreamers
みんなが僕に望んでること
見ないふりして逃げ回って
いつの間にか辿りついた場所
自分に似合うと 言い聞かせて
生きる目的だと
信じていたものが
生きる邪魔になったとしても
バイパス1車線せきとめて
あわてふためくペーパードライバーズ
紙切れでもしがみつかなきゃならない
後悔も しがらみも 全部連れて行く気なら
練習しなくちゃ ペーパードリーマーズ
今までずっと忘れてたこと
なぜだか急に思い出した
これからの僕たちが見ていくもの
それはもうたくさんを忘れてくだろうから
エレキトリックギターかき鳴らして
夜を切り裂いてロックンローラーズ
誰よりも信じていたいから
四六時中 頭ん中 そればっかなんだから
レブリミットまで Everyday Dreamers
Sunday / Monday / Tuesday Dreamers
Wednesday / Thursday / Friday Dreamers
Saturday / Holiday / Everyday Dreamers
Everyday Dreamers, Everyday Dreamers
Sunday / Monday / Tuesday Dreamers
Wednesday / Thursday / Friday Dreamers
Saturday / Holiday / Everyday Dreamers
Everyday Dreamers, Everyday Dreamers
今作では、事務所に所属したりなんだりかんだりで、IZU STUDIOというとても由緒正しいスタジオでレコーディングを行った。
ドラムに関しても色々機材が揃っていて、この曲のスネアも3種類くらい試したのだけれど、結局この曲はモリモリ自前のいつものスネアが一番マッチしていた。
それはすごく、この曲を象徴するエピソードだなぁと思った。
前の職場で働いていたころ、通勤時間が長かったこともあって制作の時間確保は非常に大変だった。
マイセカンドカーの制作作業なんかは、私の部署異動の時期と重なったり、アルバムゆえに作業内容が多かったこともあって特に大変で、睡眠時間をギリギリまで削って毎晩作業していたのを覚えている。
Sunday Dreamersというタイトルではあるけれど、当時私は「平日の夜と通勤中の電車が勝負」と思っていた。
職場の人たちは結構私の音楽活動を応援してくれていたり、至らなさすぎる私に対しても良き隣人として振る舞おうという、社会人としての責任感みたいなものをもって人間関係に臨んでいる人が多かった。
がちリスペクトです。
仕事中はバンドの作業をしなくていいから、ずっと仕事をしていたいとまで思うことまであった笑
職場、家、お酒の場、いろんな場所でいろんな人が私に対して、「もっと長く時間をともに過ごしてほしい」と思ってくれていて、そのことを胸のうちに留めたまま私を見送ってくれた。
その表情を見たうえで立ち去らないといけないのが何よりも辛かったけれど、そのぶん頑張らないとという気持ちも強まった。
ここでクイズです! 問題! デデン
Q. 歌詞中に含まれる「Sunday Drivers」はアルファベット表記ですが、「ペーパードライバーズ」はカタカナ表記です。なぜ?
…
…
…
シンキングタイム
…
…
…
正解は、
A.【「ペーパードライバー」は和製英語だから】でした!
なんなら「サンデードライバー」のほうが全然和製英語っぽいけど、こっちはちゃんと英語圏でも使われている表現らしい。
バイパス / エレキトリックギター / ロックンローラーズ / レブリミットがカタカナなのは、、、シンプルに字面です。なんやそら!
2nd Album「近況報告」まで私は「歌詞に英語を使わない」「曲のタイトルを英語にしない」という縛りを自分に与えていた。
私は洋楽も邦楽も好き。
極めて閉鎖的な考え方だった私が、英語や海外の文化に興味をもって大人になれたのは間違いなく洋楽のおかげだった。
だからこそ、こう、一番慣れてる言語で頑張りたかったというか笑
安易なかっこよさの演出のために英語を使いたくなかったというか…。
逃げの英語、妥協の英語、安易な英語、要するに「無難なチョイス」としての英語は嫌いだったんです。
本心を白状すると、見栄っ張りでプライドの高い私は、間違った文法だとか、日本人ってわかるような発音とかを自分が全世界に発信してしまうことがどうしても許せなかった。
転機になったのはマイセカンドカー収録の「Internet Killed The Internet Star」。
「洋楽有名曲のオマージュ」という本作のシステム上、いよいよ私は英語の歌詞を歌わねばいけない状況に追い込まれた。
私はもちろんそういうところはマメなので、カバーも含めていろんなバージョンの「ラジオスターの悲劇」を聴き漁って、ネイティブスピーカーの「internet」の発音をたくさん調べて、ほぼ完璧に「Internet Killed The Internet Star」といえる状態になってからレコーディングに臨んだ。
しかし、うまく行かねえんだこれが笑
中学の英語の授業で渾身の”apple”を繰り出したところ「エッポーやん笑」と服部に笑われてしまった瞬間を思い出す出来栄えであった。あの野郎…
本家Bugglesの「Video killed the radio star」の「star」はイギリスの曲とは思えないほど強烈にrが発音されているのだけれども、私が真似すると「頑張った感」がどうにも拭えなかった。
そこで私は「ちょうど背伸びしてないくらいの英語の発音」という敗走に尽力した。
このとき生まれてはじめて気付いた、私はこの「ちょうど背伸びしてないくらいの英語の発音」がなかなか上手かった。
今までかいてきた恥は無駄ではなかった。
このあと調子に乗って英語MCに挑戦して惨敗したりしたけれども、なんというか、背伸びして失敗することをあんまり恥ずかしいと思わなくなった。とてもいいことだと思う。
そんな感じで今作では、英語を使った言葉遊びみたいなものを中心に曲を作ってみたというわけです。いかがでしたか?
私は結局、サンデードライバーとかペーパードライバーのみんなに「運転って楽しいな」って思ってほしいのかもしれない。
そういう気持ちでバンドをやっていきたい。
安全第一で行きましょう!
2025/03/19
文責:タムラ