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2026.08.0317:00

音楽 青春 LOVE | 制作にあたって

EPまとめ


前作まではクレジット/使用機材と制作まとめを分けていたが、今作から合体させてみようと思う。
連載企画にしている手前、そんなに引っ張って出すようなもんでもないと思うので…笑


●制作について
RECはいつもお世話になっているIZU STUDIO、エンジニアは濵野さん。
プリプロは246KYOTOで、エンジニアは酒井さん。246KYOTOは広くて気持ちいいスタジオ!
ちなみにプリプロ時点では先行シングルを音楽やろうよ!と青春のウソホントどっちにするか決めきれておらず、酒井さんにも聴いてみたところ、悩みながら「俺はメタル好きやから、音楽やろうよ!かな……」と言ってくれていた。


酒井さんは梅田246の店長なのだが、毎度無駄に京都まで呼びつけている。すみません。京都のRECルーム広くてきもちいい。
京都246のエンジニアの田中さんもとても良い人(『変身』の歌RECは一部田中さんです)なのだが、最初に246KYOTOを使った「Life Size Life」のRECの日に休みを取ってらっしゃった関係で、大阪から酒井さんがヘルプで来ていた。それ以来「そろそろ酒井さんに会いたい」という動機で指名し続けて早くも2年である。
逆に一回大阪246に田中さんを呼びたいですね。
機材面でHELLO!のときから大きく変わったのは、カナのベースキャビネット。Marshallの1552でRECしていたが、今回はHartkeyの410をレンタルして使ってみた。
やっぱりMarkbassとHartkeyという組み合わせは元祖カナの音という感じがする。246WEST時代の音。濵野さんの提案でRE20で撮ってみたら存外に気持ちいい音で、音楽やろうよ!なんかはLINEも一歳混ぜずに使っている。
あとは私がギターキャビをカスタムしたくらい。


音楽やろうよ!は基本1発録り。
せっかく良い歌ができたのでボーカルに関しては安い昭和のラジカセマイクを置いたり、自宅で歌トラックのみスピーカーで流してガチルームリバーブを録音してみたり、アナログな遊びを色々試したが結局普通にいつも通りのミックスに落ち着いてしまった…。
せめてもの反抗としてサビで自分の声をダブリングにしておいた。カナの声はダブリング向きなので昔からよくやっているけど、自分の声をダブリングしたのって何気に初めてかも。


青春はプリプロでサビの構成とかギターベースのフレーズとか、かなり色々試して良い形に落ち着いたと思う。
メインの右chはいつものレスポールだが左chのダブリングは色々現場で試していて、PlaytechのテレキャスやAriaなんかも凄くよかったし激エモNUMBER GIRLに仕上がったのだけれど、余りにも青春感が出過ぎてしまった。
外村さんも「逆に左右どっちもレスポールの方が、2番Aメロのアルペジオで泣ける気がする」と言ってくれたので笑、左右レスポールの直球勝負にさせていただいた。普通に考えたら2番AのアルペジオはFender系でマンキンの軋轢サウンドにした方が泣けそうなものだが、そこの逆張りGibsonは本当に正しかったと思う。
その感覚って私レベルの拗らせGibson野郎じゃないと普通は辿り着けない領域だと思うのだが、外村さんは楽器経験もないのに「田村のギターの美味しいポイント」までちゃんとわかってるから本当に凄い。


loveはデモから少し構成を変えて、楽器をそれぞれちょっとアレンジした。今まであまり171でやってこなかったテンポ感の曲だけど、案外「171の運動神経」でスッとできた気がする。RECでは荒井貿易さんからお借りしているARIAのギターと、カナが昔から持ってるSGベースでレコーディングした。
IZUは電源が良すぎてギターが爆音なので、loveではAriaのキンキンしたハウリングが止まらなくなってしまった。(金属製のPUカバーの共鳴ぽいので、ロウ付けしたら治ると思われる)
最初はみんなミックスでカットする気まんまんだったのだが、現場で何度も聴いてるうちに気に入ってしまい、結局そのまま収録している笑
この曲は90年台USインディーの感じを出したかったので、今までにないくらい素材の味を活かしたドラムにしてみた。


今作でようやくちゃんとIZUの濵野さんのバトンを少しは受け継いだミックスができた気がする。Cubaseのマルチバンドエフェクタにおんぶに抱っこの私は本当にいつも勉強させていただいています。

濵野さんはアナログな遊びとかアナログの汚さをギリギリの感覚で使いこなしてくるし、171メンバーの人間性とか、この先の展望とかを考えて優しくアドバイスをくれる方。
いつも歌を撮るときは900stとか7506とかヘッドホンでモニターしていたのだが、今回試しにイヤホンでモニターしてみたら失敗、低い音域の音程が取れていなかったらしく私のボーカルがいつもより少し音痴になってしまった。
ピッチ修正って多分皆さんの想像より簡単な作業。なので歌のピッチはパソコンで直すつもりだったのだが、濵野さんが「結局、音程って歌の温度だから、直すと温度はなくなっちゃう。今回のはるちゃんもあんまり直さない方がいいと思うよ」と言ってくれた。本当にそう思う。今でも凄く心に残っている言葉です。


が、ピッチは鬼ほど修正しました。Aメロとかもうほとんどボーカロイドでした。濵野さんごめんなさい、僕ボーカロイド大好きなんです。


●アルバム特典『BANDやろうよ!』について

ライブ及びVictor Online Storeでは、今回171初のファンブックとなる『BANDやろうよ! 創刊号』を作った。
物理CDを作るなら特典とかどうしよう?という話を毎回チームでしているのだが、今回のこの冊子は(多分)レーベルの宣伝担当・林さんが出してくれた案。外村さんかも。ごめんなさい。RECのあと、IZU STUDIOでみんなで集まって考えていた覚えがある。
元ネタ(というかパクリ元)は雑誌『BANDやろうぜ!』だが、171のスタッフ陣(30〜40代)はまさにドンピシャ世代であり、この案が出たときはメンバーを差し置いて大盛り上がりしていた笑

iminoさんというデザイナーさんにCDパッケージも含めて依頼したのだが、何故か超タイトな制作スケジュールになってしまい、深夜までグループチャットのラリーが続き半ばデスマーチの様相を呈していた。すみませんでした。
この冊子に関しては私とモリモリもかなり頑張ったので、下にクレジットを詳しく記載しておこうと思う。

個人的に、楽譜が1番大変だった……。フリーの楽譜作成ソフトって結構商用利用NGなことが多く、面倒くせぇからCubaseの楽譜作成機能やっちゃおう、と思ったのが運の尽き。
基本的に使い始めの専門ソフトというものは「これってどうすりゃいいの」「なんか変な表示になってる」みたいなトラブルに大量に見舞われるし、そもそも何ができて何ができないのかが初学者はわからない。便利な機能にも辿り着けない。

しかも楽譜制作アプリって、アマチュアは無料ソフトを使うし、逆にプロは専用ソフトを使うので、DAWの上位エディションのオマケ機能って絶妙にユーザーが少ないらしく、私がケチって古いバージョンのCubaseを使っていることも災いして、ネットに全然情報が落ちていなかった。大変でした。
結局試行錯誤の末、Cubaseで作った譜面の画像データをGIMPで体裁を整えて、イラレで文字入れするみたいなクソ非効率な方法で作成せざるを得ず、大変時間がかかりました。

外注してもよかったけどこの曲のギターは耳コピ難易度が高すぎるし、ベースドラムはある程度フレーズを把握しているしパラデータとか映像も私が持っているので、田村やります!と手をあげたわけだが、次からは何が何でも外注しようと思った笑

●「音楽 青春 LOVE」

何気に、今回の作品が171としては初めてのタイトルトラックである。全曲タイトルトラックというのは半ばズルに近い気もするが笑
171は色々なことに手を出して捻くれまくっているバンドからこそ、結成7年を経て随分と171以外のいらないものを削ぎ落とすことができた。

どっかで既に書いた気もするのだが、元々は『音楽やろうよ!』をタイトルトラックとして『音楽やろうよ! EP』にする予定だった。
毎度リリースの際にメディア向けの紹介文的なものを私が書いているのだが、今作用に用意していたところ「『音楽 青春 love』というド直球のテーマを軸に〜〜」みたいな文章が出てきて、「いやEPタイトルこっちでしょ」と気付いてしまった。

バンドマンじゃなくてもわかると思うのだが、告知用の文章を書くまでに至っているタイミングで「タイトル変えさせてください」というのは結構マジかよ案件というか、中々の大技である。すみませんでした。
しかしながらレーベルの林さんなどが各方面に連絡したり動いてくれて、ギリギリ変更を間に合わせてくれた。ありがとうございました。
HELLO!と同じくらいの進化を皆さんに見せられるEPになったと思うし、それに相応しいタイトルをつけられたと思う。ツアータイトルもツアーTも面白くなったしね。うんうん。


●STUDIO LIVEについて
音楽とloveのPVは出来そうだったので、青春のウソホントもPV的なの作りたいよね、とは言えHELLO!もいいアルバムだからもっとプロモーションしたいよね、ということで、ゴールデンウィーク東京にいたタイミングでスタジオライブを収録した。
カメラの方とかたくさんの人が入っていて、凄かった…。


ちなみに音楽やろうよ!の楽器解説動画シリーズはついでにこの日に撮っていて、私はカメラチーフの岩崎さんをなんとか笑かしたいということだけを考えていた。
エンジニアは佐々木 優さん。とても凄い方で、色々なことを教えてもらった。ありがとうございました。
しかしながら、そんな人の録り音をじっくり聴いてみたいという気持ちが抑えられず、ミックスは自分でやらせていただいた笑
でもめっちゃいい音じゃない?これ


良い話が1つある。


最初、優さんはボーカルマイクとして田村にRE20、カナにSM7Bをセッティングしてくれていたのだが、楽器の音がボーカルマイクに被りすぎていた。
ベースに立てたマイクを全カットしても、カナのボーカルマイクに被ったベースの音だけでミックスが成立してしまうくらいの酷さ笑
ギーアンとベーアンを別の部屋に収納すれば済む話なのだが、私もカナもハウリングを曲に組み込んでしまっているし、特に私の場合は狂気の音量で常時ハウリングし続けることによるサスティーンも含めて音作りをしてしまっているので、なるべくやりたくなかった。
「一回試してみていいですか」とボーカルマイクをSM58に変えてもらったところビックリするくらい綺麗に歌が録れて、ライブ現場の定番は伊達じゃねーな!と盛り上がった。

RE20とかSM7Bは見た目的にスタジオライブ!って感じでとても良かったのだが、58を歌詞に入れといてよかったなぁと思った。
どんなマイクよりも世界に溢れていて、見たことのないミュージシャンなんかいないと思う。恐らく世界で一番アンチが多いマイクでもあり、世界で一番信頼されているマイクでもある。
24時間テレビから右翼の演説、学生のコピーバンドまで。「Live」と名のつく業界における絶対のデファクトスタンダード・Shure SM58は1966年発売、今年でちょうど60周年です。

2026/07/27
文責:田村

●EP CREDIT●
1. 音楽やろうよ!
Let's make music!
作詞:田村 晴信 作曲:田村 晴信 編曲:171
2. 青春のウソホント
The Truth or Lies of Our Youth
作詞:田村 晴信 作曲:田村 晴信 編曲:171
3. love
作詞:カナ 作曲:カナ 編曲:171
TEAM 171
▶171
モリモリ:Leader / Drums
カナ:Vocals / Big Guitars / アートワーク(ジャケット / love / 裏ジャケ / 背表紙)
田村 晴信:Vocals / Regular Guitars / アートワーク(音楽やろうよ! / 青春のウソホント / 盤面 / トレイ面)/ ミックス / マスタリング

▶制作総指揮:外村 壮太(Victor Entertainment)
▶宣伝:林 直嗣(Victor Entertainment)
▶デジタルプロモーション:齋藤 毅(Victor Entertainment)
▶デジタルプロモーション / 英訳:田邉 茉奈(Victor Entertainment)
▶デジタルセールス:小平 美由紀(Victor Entertainment)
▶販売促進:鈴木 裕介(Victor Entertainment)
▶デザインコーディネート:西澤 菜々(Victor Entertainment)
▶マネジメント:内藤 健一郎(Victor Music Arts)
▶マネジメント:新川 真(Victor Music Arts)
▶マネジメント:井上 一好(Victor Music Arts)
▶マーチャンダイズ:山村 紗輝(Victor Music Arts)
ほか、チーム171関係者の皆さま
▶制作期間:2026年1月〜2026年5月
▶ロケーション:IZU STUDIO
▶プリプロダクション:Studio246KYOTO & 酒井 新
▶レコーディング:濵野 泰政 (IZU STUDIO)
▶デザイン:寺澤 圭太郎
▶サウンドプロデュース:171、外村 壮太
▶予定管理:モリモリ、TEAM 171

▶スペシャルサンクス:
スタジオの皆さま
ライブハウスの皆さま
友達の皆さま
手にとってくれた皆さま

●BANDやろうよ!創刊号 CREDIT●
[発行人] TEAM171[発行人] TEAM171
[デザイン] imino、TEAM171
[撮影] 新川 真(Victor Music Arts)
[企画/編集]
モリモリ、カナ、田村 晴信(171)
新川 真、井上 一好(Victor Music Arts)
外村 壮太、林 直嗣、齋藤 毅(Victor Entertainment)
編集長:齋藤 毅
企画:TEAM171
校閲:モリモリ、TEAM171

・P1表紙
デザイン: imino
煽り文:TEAM171
写真:新川 真
スタイリスト/ヘアメイク:吉田 絵理花
ヘアメイクアシスタント:アリガミ ナミ
スタイリストアシスタント:長崎 真子、松橋 毬衣
衣装:Ayne Tokyo、西海岸 ANCHOR
ロケーション:千束スタジオ
・P2 年表
デザイン:imino
文:171
・P3 プロフィール
デザイン:imino
文:171
写真:新川 真
・P4〜9 楽譜
デザイン仕上げ:imino
デザイン:田村 晴信
楽譜:田村 晴信
文:171
・10〜14 機材紹介
デザイン:imino
写真:新川 真
文:171
・15 EP解説
デザイン:imino
文:171
・16 コラム
デザイン:imino
文:171
・17 相関図&おまけ
デザイン:imino
相関図デザイン:田村 晴信
特別出演:SuperBack、むらぴー
おまけ写真:新川 真
・18 171くん解説
デザイン仕上げ:imino
デザイン/漫画:田村 晴信
・19 ツアー告知/クレジット
デザイン:imino、新川 真
・20 シグネイチャー風広告
デザイン/写真:新川 真


歌詞&雑記一覧